“Elsker Dig for Evigt”(Susanne Bier, 2002)


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映画“Elsker Dig for Evigt”(Susanne Bier, 2002.09.06)を観ました.

交通事故の被害者男性とその彼女,加害者女性とその夫である医師.
他人の理想に翻弄される四人が,孤立を選び取る過程を描いた映画.

実現不可能な理想が常に見え隠れしてしまう夢想家.
そのくせ言語は不自由で,言葉では理想を語れない.
夢想のあいだ身体は動かず,現実世界に一歩遅れる.

他人の理想を演じることが優しさと呼んで,
自分の理想を演じることが我儘と呼ぶなら,
なぜ他人の為の人生に徹することが出来ないのだろう.
その他人の瞳に映る自分が血走って見えるからかもね.
「情けは人の為ならず」という言葉が重くのしかかる.

物理的あるいは精神的に他人の理想を演じられなくなったら,
我儘の十字架を背負わなければならない.子供から成長して,
大人になった人間だからこそ重く感じられて,孤立を目指す.

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