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言葉を重ねれば重ねるほど,他人から遠ざかっていく感覚に襲われる…
言いたいことが言えない一方,言わなくていいことを言ってしまう…
他人の言動にストレスを感じて,どうしてよいか分からなくなる…
…こんな時に使えそうなコミュニケーションのモデルを見つけました.
どれだけ頑張っても,変えられるのは自分の言動だけなので,
まずは自分のコミュニケーションの仕方を分析してみます.
- 閉塞的 : 自分の主観を抑えて,相手を立てる
- 攻撃的 : 自分の主観を宣言し,相手を抑える
- アサーティブ : 互いの意見を尊重し,譲りあいを目指す
高校卒業までは1をしてばっかりだった僕でしたが,
大学入学からは2を鍛えないとやっていけませんでした.
1と2を交互にすればバランスがとれるわけではなく,
コミュニケーションが上手くいかない場面が存在します.
距離を図りあう他人同士が親睦を深めていくためには,
3が必要なのだと,今日ようやく思い至りました.
アサーション(3の態度)について整理します.
- 誠実:相手に対してだけでなく,自分の気持ちにも向き合う
- 自分の感情や思考を把握する必要がある
- 自分の中で自由に吐き出してみる
- 時間があるなら書き出してみるいいかも
- 対等:相手が誰であっても,人としては対等であると考える
- 思い込みに縛られていないか振り返ってみる
- 相手がどう思うかは相手の決めること
- 相手に影響を及ぼそうなんて烏滸がましい
- 率直:相手に分かるように,気持ちや要求をきちんと伝える
- 肯定的に切り出してみる
- 全てを一気に言う必要はない
- 即時解決に拘らず短時間で切り上げる
- 責任:自分の言動によって起こる結果に対して,責任を持つ
- 考えを途中で変えてもいいし失敗してもいい
- 大切なのは”I”メッセージ
- 人のせいにしないで自分”I”を主語にして伝える
アサーションを用いることで,無理に性格を変えようとせずに,
「自分がどう感じて」「相手にどう伝えるか」の積み重ねを意識すれば,
円滑な人間関係を構築し,日々のストレスを軽減することが出来そう.
アサーションの実践を目指したDESC法について,ステップ毎にまとめます.
- Describe:事実を客観的に指摘する
- 事実のみを客観的に簡潔に述べる
- 相手の意図や性格には言及しない
- Express & Empathize:気持ちや考えを表現する
- 攻撃的になって相手を責めることはしない
- 共感や自分が改善できることも伝えてよい
- Specify & Suggestion:要望を具体的に提案する
- 現実的に出来そうなことを具体的に提案する
- 相手の性格を変えるようなことを望まない
- Choose & Consider:結果への対処を考える
- 望ましくない結果についても想定しておく
- 脅しにならない範囲で妥協案を提示してみる
最後に,具体例を紹介しておきます.
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友達と4人暮らしのKさん.
今日の晩御飯を何にしようか,みんなで決めることに.
Kさんは一緒にご飯を食べたいんだけど,
絶賛金欠中のため,自炊したいと思っている.
そこにYさんが外食を提案する.
Y「今日は焼肉屋に行こう!」
K「焼肉か…¥5,000くらいかかるなぁ」
K「一緒にご飯食べたいけど,金欠で外食には行けないんだ…」
K「今日は家で晩御飯を作ろうよ」
Y「そっか…でも今日はがっつり肉食べたいなぁ」
K「うーん…じゃあさ,ホットプレート使って焼肉はどう?」
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常にアサーティブでいなくちゃと意気込む必要もなくて,
お互いを大切にしようとする会話が少しでも出来たなら…
その「存在の肯定」を体感できるだけで幸せなのでしょう.
今回は参考にしたのは,田中崇恵さんの講演です.
ありがとうございました.