『夏の終り』(熊切和嘉, 2013)


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映画『夏の終り』(熊切和嘉, 2013.08.31)を観ました.

年上の男による穏やかな包容と,年下の男による激しい情熱.
その両方を求める女性の身勝手さと男のズルさを描いた映画.
小説『夏の終り』(瀬戸内寂聴, 1966)が原作.

てよだわ言葉に代表される女性語が強烈に性意識を引き立てる.
現代の自立よりも近代の家庭が想起され,男性の姿がちらつく.
蜘蛛の糸のように纏わりつく語り口が,人を惹きつけては縛る.

色彩のコントラストが強いためか湿度や温度感が色濃く表れていて,
じめじめした大気が情欲から逃れられぬ男女の性を突きつけてくる.
扇情的な振る舞いは諸刃の剣.そうやってできた傷口を舐めあって,
動物的な知性を結晶化し,「だって、愛してるの。」と語り続ける.

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