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西野カナの作詞に対する評価は,二極化しているように感じられます.
今回は『トリセツ』を対象に,思うところを綴ってみようと思います.
参考としてYouTube公式チャンネルで公開中のMVを中継しておきます.
肯定的な意見として
- 「ワガママを可愛く歌っている」
- 「女性の気持ちが歌詞に表れている」
否定的な意見として
- 「中高生でも書ける歌詞」
- 「女に都合のいい歌詞」
といったものをよく見かけます.
僕自身も初めて聴いた時に度肝を抜かれ,
- 「女性のトリセツって,モノ扱いしろって意味か?」
- 「女性に対しても男性に対しても失礼な歌詞やな.」
- 「でも恋愛って確かに理想の押し付け合いやなぁ.」
といった考えが頭の中をグルグルしていました.
僕が生まれてから作詞の良し悪しが話題になる時はいつも,
人間関係の機微を巧みに言い表した歌詞が好まれており,
自分の欲望に忠実な歌詞は疎まれてきたように感じます.
実際,僕自身も直球ストレートの歌詞が少し苦手です.
ただ,傲慢さに溢れた歌詞だからといっても,
この曲に存在価値がないわけではありません.
作詞家の真意は直接聞かねば分かりませんが,
- 綺麗な皮をかぶったワガママを自分も他人も抱えている
ということを曲を聴いて僕は直観的に感じたわけで,
事実,それが上で述べたような議論を生んでいます.
再生回数が増えれば,話題も現金も生まれますしね.
作品としても商品としても,十分に成立しています.
美しくてカタルシスを生むものだけが音楽ではありません,
無視されないということは,それだけの価値があるのです.