読書 Book
『らくごDE枝雀』（桂枝雀, 1993.10.21）を読んで，まとめを書きました．
『イーハトーブ乱入記』（ますむら・ひろし, 1998.05.20）を読んで，まとめを書きました．
漫画『月影ベイベ』5巻（小玉ユキ, 2015.04.10）を読みました．
僕がページをめくる手を止めてしまった言葉をメモ．
よく話したこともないがに
声かけてくる人っちゃ なんなんやろね
そういう人には興味ないわ
− 第二十一話 より −
会話を密にしても，プラトニックな愛が出来るとは限らない．
しかし，他人を見極める方法も必要な時間も十人十色だから，
己を過信し急ぐことは，見極められる機会を逃すことになる．
蛍子は
店の真ん中に立ってあたりを見渡し
しばらく帰ろうとせんかった
− 第二十五話 より −
慣れ親しんだ空間も，少し想像するだけで違って感じられる．
そこで生きていた人と，その人を包み込もうとした人の想い．
漫画『うつむく音はリンとして』HERO 個人作品集⑧（HERO, 2015.05.27）を読みました．
僕がページをめくる手を止めてしまった言葉をメモ．
のどが熱い（中略）
……トキちゃん 歌うまいね
………そう？
うん………
作文の賞 おめでとう
− うつむく音はリンとして 後編 より −
頭の中にイメージが湧き上がってくるのに，
それを言葉で会話する自分が想像できない．
迷ったその時ある歌詞がきっかけをくれる．
あれセンパイ顔赤くないですか？
もう日焼け？
うーん……
夕焼けかな
− くれない夕日のブラインド 後編 より −
顔は自分のために，表情は他人のためにある．
肌に現れるトラブルを隠すのも大切だけれど，
表情にこそ現れる魅力が同時に隠れてしまう．
HEROさんの作品群は，こちらから閲覧可能です．
思春期漫画を多数執筆されているので，徹夜注意．
漫画『気まぐれコンセプト クロニクル』（ホイチョイ・プロダクションズ, 2007.01.20）を読みました．
広告業界を舞台に，実在する広告代理店と企業広告を用いながら
1984年から2006年までの時事的トピックを扱う4コマ漫画です．
TV番組・CM・音楽・映画・出版・流行語・ヒット商品などなど，
それぞれの業界が歩んできた歴史が「いま」という時代をつくる．
行政ネタからド下ネタまで，流行から日常まで，
その時代を縦横無尽に駆け巡る画を武器にして，
日本の卑近な現代史を伝えてくれる貴重な一冊．
個人的な興味から，また公務員試験に向け，
引き続き心理学を本格的に勉強しています．
独習に使用している参考書・教科書を追加．
現代の様々な研究分野が，心理学を背景に整理されています．
人間の研究活動が社会問題をどう解決しようとしてきたのか，
基礎をしっかりやると，昔読んだ本も違った角度で読めます．
ここで紹介している書籍は応用編です．
基礎編をお探しの方はこちらへどうぞ．
漫画『リトル・フォレスト』2巻（五十嵐大介, 2004.08.23）を読みました．
僕がページをめくる手を止めてしまった言葉をメモ．
じゃ いただきまーす
− 26th dish アイガモ より −
植物や動物を育てて捌いて調理して，余すところなく食す．
他者を殺して自分に活かす．幸福を繰り返して生きている．
寒すぎるのも困るけども
寒くなんねえとできないモンも
やっぱりあるからなあ
「寒さ」も大切な調味料のひとつ
− 29th dish 寒さ より −
景色や気候だけが季節じゃない．
食物の旬は毎年毎年やってくる．
口は目ほどに「時」を観るのだ．
実はいちばんカンジンな事から目をそらしてて
そのことをごまかすために自分をダマすために
その場 その場を “いっしょうけんめい” で
とりつくろってる気がする
− 30th dish 塩漬けワラビ より −
消去法ではなく自分の意思をその場に埋め込めたら,
苦笑いではなく心底笑える瞬間があればそれがいい．
この漫画を原作にした映画『リトル・フォレスト』はこちらです．
漫画『娚の一生』3巻（西炯子, 2010.03.10）を読みました．
僕がページをめくる手を止めてしまった言葉をメモ．
ひとりでなんでもできると思てる
その思い上がりが信用ならんということなんや
組む相手なんか誰でもええんや ほんまはな
好きなら余計いい それだけのことや
− 第14話 発電前夜 より −
今は一家族にみえる両親も，元はと言えば赤の他人だった．
そんな他人同士が共同生活するなんて，とても大変なこと．
それでも，ひとりでしか生きられないなんてのは寂しいよ．
君はひとりで生きていったらええ
ぼくもひとりで生きていく
ふたりして ひとりで生きていこや……
− 第15話 昔の男 より −
「幸せ」を感じる瞬間は，男女関係にだけあるわけじゃない．
とはいえ「必ず君を幸せにする」なんてのは，おこがましい．
それでも結婚を意識するのは，一緒に同じ「幸せ」を目指すというより，
自分とは違う「幸せ」を隣で感じられる生活がしたいからなのでしょう．
この漫画を原作にした映画『娚の一生』はこちらです．
漫画『最強伝説 黒沢』2巻（福本伸行, 2003.09.30）を読みました．
僕がページをめくる手を止めてしまった言葉をメモ．
こんなバカみたいな誘導で，
あっさり…死ぬのではないか…と…!
軽んじられ，誰でも出来る仕事などと言われ…
薄給で，創造性などとは無縁の…顔のない仕事…
− 第10話 発熱 より −
どんな雑務も，時間と技術とリスクをかけて行われている．
行うのが人間でも機械でも，その役割を馬鹿には出来ない．
何を守っている……?
あやまらないことによって…!
それは，命より大事なものなのか…?
− 第17話 泥濘 より −
自分を人間として扱わない他人に対して，何が出来るだろう．
プライドを守り続けた先には，幸せな関係が待っているのか．
漫画『ヒミズ』4巻（古谷実, 2002.07.05）を読みました．
僕がページをめくる手を止めてしまった言葉をメモ．
君は今 自分で決めたルールにがんじがらめになってるだけだよ….
（中略）住田くんはもう価値観を変えざるをえないの（中略）
合いもしない価値観を無理に受け入れてでも….
頑張って生きましょうって事か……..
冗談じゃない….誰がそんな事するか！
− 第37話 サルのようだ より −
価値観を変えることは難しくても，
世界観は無意識のうちに広がっていく．
どんな事が起こっても….自分なら冷静に正しい判断ができる
その点だけはオレは人より長けている（中略）
その正しい判断の積み重ねが……
「普通」という未来を手に入れる一番良い方法だと思ってた….
……..バカ丸出しだ……….思い出すだけで恥ずかしい….
− 第39話 4月 より −
「正義」なんて，時間が経てば姿を変える．
他人にも自分にも，一貫性は期待出来ない．
悪い奴が見つからない….
どうしても悪い奴が見つからない
− 第40話 魔法 より −
自分が誰だか分からなくなる，
絶望の先にある無防備な時間．
この漫画を原作にした映画『ヒミズ』はこちらです．