解釈|気持ちの深読み


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先日聴いたシングル『スピードと摩擦』に収録されている「名前」の歌詞に,
「ひとまず話しをしようか」というフレーズがあります.ここでふと違和感.

文法上「話し」ではなく「話」が正しいんじゃないかな…

でも文法なんて無視して考えてみると,ニュアンスの違いに気がつきます.
芸術作品が醸す解釈の面白さが表れている気がしたので,メモしてみます.


小学校で習った文法では,以下のように区別して覚えたはず.
「話(はなし)」は,名詞
「話(はな)し」は,動詞の連用形
だから「〜を」に入れるためには名詞の「話」が正しいはず.

ここで,それぞれの言葉が持つイメージの違いを考えてみます.
「話(はなし)」は名詞で,主たる意味は「話されているその内容」
「話(はな)し」は動詞で,主たる意味は「誰かが何かを話すこと」
だから動詞「話し」では,話している人間もイメージされます.

結果,面と向かった二人が自己の経験を親密に話し合う様子が,
僕の頭の中で鮮やかに再生されました.結果論かもしれません.


そもそも作詞家の意図があるのかどうかは不明ですが,
僕が違和感を感じて,そこに意味を見出したのは事実.

芸術家と観衆の関係の面白さは,幸せを感じる瞬間は,
互いに解釈の幅を残したこんな「隙」のある状況です.

更に,LIVEや舞台など人間同士が生で触れ合う場面はその宝庫.
隙が生む誤解もあるでしょうが,避けてばっかじゃ面白くない.

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